受験生SFC小論文の予想問題を解いてみたいです。解答例だけでなく、なぜその答えになるのかも知りたいです。
慶應SFC小論文の予想問題を探している方へ、資料・設問・解答例・解説をそろえた無料の練習問題3題を紹介します。
まず自分で書いてから、資料の根拠と解答例を比べましょう。
なぜなら、完成した答えを読むだけでは、自分がどこまで説明でき、どこで迷ったかを確かめにくいからです。
公民館の文章比較、オンライン申請のデータ検討、落とし物を返す仕組みの提案を扱います。過去の設問で求められた作業を練習する、当塾の短い設問別のオリジナル問題です。
まずは練習問題3題から1題を選び、書き終えたら解答例と解説へ進んでください。



答案と一緒に、「ここで判断に迷った」という箇所を一つ残しておきましょう。解説を読むときに、資料の読み取りで止まったのか、根拠を文章へつなげるところで止まったのかを確かめやすくなります。
この記事の要点
- 問題選び:文章比較・データ検討・仕組みの提案の3題から、練習したい作業を選ぶ。
- 解答確認:言葉の一致ではなく、設問条件と資料の根拠を自分の答案へ対応させる。
- 復習:足りない部分を補い、次の答案で確かめる視点を一つ決める。
慶應SFC小論文の予想問題3題【無料のオリジナル練習問題】


3題から、今練習したい作業を一つ選んで解いてみましょう。 比較する、数値から判断する、文章と図で仕組みを示す、という違いがあります。
このページで資料と設問を読み、答案は手元の紙か文書ソフトに書いてください。問題3は、文章とは別に図を描く空欄も用意します。
自分の答案を残してから、対応する解説を開きましょう。
| 題 | 題材と取り組む作業 | 文章の字数と図 | 設定時間 | 解答と解説 |
|---|---|---|---|---|
| 問題1 | 公民館の方針を2つの文章から比較する | 200字以内 | 20分 | 問題1の解説 |
| 問題2 | オンライン申請のデータをもとに導入を判断する | 300字以内 | 25分 | 問題2の解説 |
| 問題3 | 落とし物を返す仕組みを文章と図で提案する | 400字以内+別枠の概略図1つ | 35分 | 問題3の解説 |
20分・25分・35分は、この短い独自問題のために設けた練習時間です。大学の試験時間や受験生の平均所要時間ではありません。
時間になったら進んだところに印を付け、未完の部分はその後に仕上げましょう。時間内の初稿と、後から補った部分を分けて残すと、読む・考える・書く・見直す作業のどこに時間がかかったかを振り返れます。
①:公民館の利用方針を2つの文章から比較する
公民館の利用方針について書かれた2つの文章を読み、共通点と違いを説明する問題です。
資料と設問
当塾オリジナル問題。資料A・Bは練習用の仮資料です。
資料A
公民館は、生活時間の異なる住民にも学習や交流の機会を開く施設である。現在の閉館時刻では、日中に働く住民が仕事を終えてから参加するのは難しい。そこで、夜間の開館時間を延ばし、これまで来館しにくかった人が利用できる時間をつくるべきだ。ただし、延長すれば必ず参加者が増えるわけではない。希望する曜日や時間を調べ、職員の勤務と追加費用を確かめたうえで、曜日を限って試し、利用状況を見ながら続けるかを判断したい。
資料B
公民館の利用機会を広げるには、開いている時間だけでなく、利用枠の分け方にも目を向けたい。予約が従来の利用団体に偏っていれば、新しく活動したい住民は空いた枠を取りにくい。まず、初めて利用する人の枠や予約方法を見直し、現在の開館時間の中でも参加の入口を増やすべきだ。時間延長にも意味はあるが、費用をかけて増やした枠が同じ団体に集中するなら十分ではない。枠を誰が利用できたかを確認してから、延長の必要性も検討したい。
設問
資料A・Bの両方を用い、公民館の利用方針について、共通する目的と、重視する対象・方法・実施条件の違いを200字以内で説明してください。自分の賛否や新しい提案は書かなくてかまいません。
条件は、資料A・Bの両方を使い、200字以内で比較を説明することです。 書き終えてから、問題1の解答例と解説を読むへ進んでください。
②:オンライン申請の割合をデータから検討する
行政手続きの案内方法について、件数表と2つの短文を使って判断する問題です。
資料と設問
当塾オリジナル問題。資料A〜Cの設定・数値は仮資料・仮データです。
資料A
ある市が、同じ1か月間、同一種類の行政手続きについて、A地区とB地区で完了した申請を数えた。オンラインと窓口は重複なく集計した。表の数字は申請件数である。
| 地区 | 完了した申請件数 | オンラインで完了した件数 | 窓口で完了した件数 |
|---|---|---|---|
| A地区 | 600件 | 120件 | 480件 |
| B地区 | 200件 | 80件 | 120件 |
資料B
A地区では、手続きの流れを説明する従来の案内を使った。B地区では、それに加えて、申請画面の入力欄ごとに記入例を示す案内を使った。どちらの地区でも、同じ手続きを窓口で申請できる。
資料C
地区ごとの年齢構成や、申請に使える端末・通信環境の状況は集計していない。案内の導入前の完了件数と、申請を途中でやめた件数・理由も記録していない。市は、申請を完了しやすくするとともに、窓口を使う人の利用機会も守りたいと考えている。
設問
資料A〜Cのすべてを用い、各地区と2地区合計の完了申請に占めるオンライン申請の割合を示したうえで、B地区の入力例付きの案内を全市へ一律に導入するか、あなたの判断を300字以内で説明してください。判断の理由と、追加で確かめたい情報も含めてください。
資料A〜Cを使い、300字以内で答えてください。 書き終えてから、問題2の解答例と解説を読むへ進みましょう。
③:学校の落とし物を返す仕組みを提案する
学校の記録、関係者の声、運用条件を読み、返却までの仕組みを文章と図で示す問題です。
資料と設問
当塾オリジナル問題。学校の記録・声・運用条件は練習用の仮資料です。
資料A
ある学校が、当月に窓口で預かった落とし物40点について、月末時点の状態を確認した。返却済みは20点、未返却は20点だった。前月から保管している物は含めていない。未返却の理由は調べていない。
資料B
生徒の声:「窓口に行ける時間が短く、自分の物が届いているかも分からないので、探しに行くのを後回しにしてしまいます。」
別の生徒の声:「スマートフォンを使えない時間にも、何が届いたか確認できると助かります。」
担当職員の声:「持ち主を確認して返していますが、外見が似た物もあります。預かり先を知らせる方法があればと思う一方、記録や問い合わせ対応が増えることは心配です。」
資料C
落とし物の保管と返却は、引き続き既存の窓口の担当職員が行う。提案によって増える記録・周知・確認などの作業は、一日合計15分以内で運用する。持ち主の氏名・顔写真など、個人を特定する情報は公開しない。紙でも情報を確認し、返却を申し出られるようにする。
設問
資料A〜Cのすべてを用い、この学校で取り組む問題と、落とし物を持ち主へ返す仕組みを提案してください。実行上の注意と、運用して何を確かめるかも含め、文章は400字以内にまとめてください。
別枠に概略図を1つ描き、担当者、物と情報の流れ、持ち主の照合から返却までのつながりを示してください。図の文字は、文章400字の字数に含めません。
文章400字以内と、別枠の概略図1つが必要です。 図の文字を文章の字数に含めないのは、この練習問題の条件です。
資料Cの公開する情報、追加作業の時間、紙で利用できる条件も確認してください。書き終えてから、問題3の解答例と解説を読むへ進みましょう。
慶應SFC小論文の予想問題3題の解答例と解説


自分の答案の文と、根拠にした資料の箇所を対応させて確かめましょう。
なぜなら、表現が解答例に似ていても、必要な条件が抜けていたり、資料から言えないことを書いていたりする場合があるからです。
以下は当塾の練習用解答例です。文章の丸暗記ではなく、資料からその文へ進む考え方を見てください。
①:公民館の利用方針の解答例と根拠
共通する目的を押さえ、その目的に近づくための対象・方法・条件を比べます。
なぜなら、AとBはどちらも利用機会を広げようとしており、単純な「延長に賛成・反対」という対立ではないからです。
解答例:174字/200字以内
両資料は、公民館の利用機会をより多くの住民に開くことを目指す。Aは日中に働く人が参加しにくい点を重視し、希望時間や職員の勤務、費用を確かめながら、夜間の開館時間を試験的に延ばす。一方、Bは従来の団体に予約が偏る点を重視し、新規利用者の枠や予約方法を先に見直す。Bは延長自体を否定せず、増えた枠を誰が使えるかを確かめて必要性を検討する点に特徴がある。
答案と根拠の対応
書く前のメモは、次のように整理できます。
- 共通する目的:生活時間や予約状況の違いによって使いにくい住民にも、利用機会を開く。
- Aの力点:日中に働く住民、夜間の延長、希望時間・職員の勤務・追加費用の確認。
- Bの力点:新規利用者、予約枠の配分、増えた枠を誰が使えたかの確認。
1文目では、両資料を同じ比較軸に置きます。 Aの冒頭の「生活時間の異なる住民にも」と、Bの「利用機会を広げるには」を合わせ、共通の目的を示しました。
ここを省くと、AとBの主張が別々に並ぶだけになり、設問が求める共通点への答えが抜けます。
2文目は、Aの対象と方法に、実施条件をつなげています。 Aの「日中に働く住民」から対象を、「夜間の開館時間を延ばし」から方法を読み取れます。
さらに、Aの後半にある職員の勤務・追加費用を残し、曜日を限って試す方針を「試験的に延ばす」とまとめています。「延長すればよい」とだけ書くと、実施前に確かめる条件が落ちます。
3文目では、Bが先に変えたいものを示します。 Bの「予約が従来の利用団体に偏っていれば」と「まず」を根拠に、既存の時間内での配分改善を優先する主張としてまとめました。
4文目は、Bの主張を強めすぎないために置いています。 「時間延長にも意味はあるが」「誰が利用できたかを確認してから」に対応し、延長自体を否定していないことを説明します。
例えば、「Aは時間延長に賛成し、Bは反対する」は読み違いです。条件付きの主張を、全面的な賛否へ変えないようにしましょう。
自分の答案では、共通点と違いを示す箇所に印を付けてください。 次の順で、書けた部分と不足を見分けます。
- 両資料に共通する目的を述べた一文を囲む。見つからなければ、A・Bを同じ軸に置く文を補う。
- AとBの対象・方法を説明した箇所から、それぞれの資料へ線を結ぶ。片方しか結べなければ、もう一方の説明を補う。
- Bを「延長に反対」と言い切っていたら、「時間延長にも意味はあるが」へ戻り、条件付きの主張に直す。
言い換えても、これらの内容が資料に沿って残っていればかまいません。あなた自身の改善案を足しても、資料の比較の代わりにはならない点に注意しましょう。
共通点と違いは拾えたのに短くまとめられない場合は、小論文の要約の書き方で文章にする手順を確認できます。
②:オンライン申請の割合の解答例と根拠
どの集団を分母にするか確かめて計算し、その数字から判断できる範囲を考えます。
なぜなら、B地区の割合が高いという事実だけでは、入力例がその差を生んだとまでは言えないからです。
解答例:266字/300字以内
オンライン申請の割合は、A地区が120÷600で20%、B地区が80÷200で40%、2地区合計は200÷800で25%である。B地区の割合は高いが、年齢構成や端末・通信環境、導入前の実績が不明なので、差を入力例の効果とは断定できない。私は一律導入を急がず、窓口を維持したうえで、A地区の一部で同じ手続きの案内を入力例付きに替え、試行する。導入前後の完了件数とオンラインの割合に加え、途中でやめた件数・理由を記録し、利用者の条件も比べたい。割合の上昇だけでなく、窓口利用者を含め、申請を完了しやすくなったかを確かめて導入を判断する。
答案と根拠の対応
まず、資料Aから次の計算をメモします。
- A地区:オンライン120件÷完了600件=20%。
- B地区:オンライン80件÷完了200件=40%。
- 2地区合計:オンライン200件÷完了800件=25%。
合計の割合は、件数を合計してから割ります。 A地区とB地区では完了件数が600件と200件で異なるため、20%と40%を単純に平均した30%にはなりません。
また、表は申請の件数です。同じ人が複数回申請した可能性も区別されていないので、「住民の25%がオンラインを使った」とは書けません。
1文目は、設問で求められた3つの割合への回答です。 分子と分母を短く示すことで、どの範囲の割合かも伝えています。
2文目は、資料Bの案内方法の違いを、資料Cの不足情報と合わせて読んだ文です。 入力例の有無と割合の差はありますが、利用者の条件や導入前の状態をそろえた比較にはなっていません。
そのため、「入力例で割合が20ポイント上がった」という因果の説明を止めています。資料Cを使わずに効果を断定すると、判断を支える条件が抜けます。
3文目では、効果が確定しない状況での判断を示します。 一律導入を急がずに小さく試すのは、入力例が役立つ可能性を検討しつつ、実際の変化を確かめるためです。
窓口を維持するのは、資料Cにある「窓口を使う人の利用機会も守りたい」という目的に対応します。オンラインの案内を増やすことと、窓口をなくすことは別の判断です。
4文目は、判断のために追加で集める情報を具体化しています。 完了件数だけでは、申請したいのに途中でやめた人を捉えられません。資料Cに挙げられた未記録の項目を、次に確かめる対象へ移しました。
導入前後の完了件数が増えても、申請する人自体が増えた可能性があります。同じ手続き・同じ長さの期間で比べ、利用者の条件や他の変更も記録することで、入力例だけの効果と決め付けずに検討します。
5文目で、確かめた結果を何で判断するかへ戻ります。 オンラインの割合だけが高くなっても、窓口を使う人が申請を諦めていれば、今回の目的を満たしたとは言えません。
| 読み違いや飛躍 | 抜けている条件 | 直す理由と作業 |
|---|---|---|
| 2地区合計の割合を30%とする | 地区ごとの完了件数が違う | オンライン件数200を、完了件数800で割って25%に直す |
| 入力例が割合の差を生んだと断定する | 利用者の条件と導入前の記録 | 地区差と効果を分け、端末環境や導入前後の記録を確かめる |
| 住民の25%が利用したと書く | 数えている単位は申請件数 | 「完了申請のうち25%」へ戻し、人数の割合と混同しない |
一律導入を見送る案や、条件を付けて導入する案も検討できます。 ただし、資料から分かることと分からないことを分け、窓口の利用機会をどう守るか、何を追加確認するかまで説明する必要があります。
例えば、窓口を維持する条件で入力例を全市へ提供し、導入と同時に完了・断念の記録を集める案も検討できます。役立つ可能性を考えて導入することと、効果が実証されたと主張することは分けます。
この案でも「どの地区でも40%になる」とは書けません。結論が違うときは、資料Cの目的と不足情報へどう答えたかを比べてください。
自分の答案では、割合を書いた文と、その数字を使って判断した文を線で結んでみましょう。分母や比較条件を取り違えていたら、資料の図表を読むときの確認点も参考になります。
③:落とし物を返す仕組みの解答例と根拠
誰が情報を記録し、どう持ち主を確かめて返すのかを、文章と図でつなげます。
なぜなら、「一覧を作る」という提案だけでは、生徒が見つける方法も、別の人への誤返却を防ぐ方法も伝わらないからです。
解答例:340字/400字以内
当月に預かった40点のうち20点が未返却だが、その原因は不明である。資料Bの声を手掛かりに、届いた物を知り、申し出やすくする仕組みを試したい。担当職員が物を保管し、品目と受付日、管理番号だけを一覧に記録して、一日一回、校内の紙掲示を更新する。生徒は掲示で候補を探し、申出用紙に管理番号と掲示にない特徴を記入して窓口へ渡し、職員が現物と照合して返す。氏名や顔写真は公開せず、固有の特徴や名前の記載は照合用として職員だけが確認できる記録に残す。記録欄を絞ってまず一週間試行し、追加作業の合計が一日15分を超える場合は更新回数や記録方法を見直す。返却の可否を管理番号ごとに追い、預かってから同じ日数が経った物同士で返却状況を比較するとともに、申し出にくさが残る理由も聞いて運用を改める。


図では、職員が保管する「物」と、掲示や申出用紙で伝わる「情報」を分けます。持ち主が申し出た後は、職員の照合を経て返却し、試行で分かった負担や使いにくさを運用の見直しへ戻します。
答案と根拠の対応
書く前のメモでは、次の3点を分けます。
- 資料Aの事実:当月預かり40点のうち、月末の未返却は20点。原因の記録はない。
- 資料Bから考える仮説:届いた物を知りにくいことや、申し出にくさが関係している可能性がある。
- 資料Cで守る条件:職員による保管・返却、公開情報の制限、追加作業一日15分以内、紙での利用。
1文目は、集計の範囲と原因を切り分けています。 40点は当月に窓口で預かった物であり、全校でなくした物の総数ではありません。20点が残った理由も、資料Aだけでは決まりません。
2文目で、資料Bの声を試す案へつなげます。 届いた物を知る手掛かりを作るのは、生徒の声をもとにした仮説です。全20点が情報不足によって返らなかった、と言い換えてはいけません。
3文目は、担当者・公開する項目・更新の頻度を決めた文です。 資料Cの既存の職員が保管を続け、一覧には品目・受付日・管理番号だけを載せます。
この項目と一日一回の更新は、作例で選んだ運用案です。記録を増やしすぎない狙いがありますが、15分以内に収まるという実測結果ではありません。
4文目で、生徒が情報を見た後の動作と、返却までをつなぎます。 紙の掲示と申出用紙を使い、スマートフォンがなくても申し出られる経路を残しました。
掲示に出さない特徴を職員が現物と照合するため、「一覧を見た人なら誰でも受け取れる」という仕組みにはしていません。
5文目は、公開情報と照合用の情報を分けています。 名前の記載や固有の特徴まで掲示すると、個人情報を広めたり、持ち主の確認に使う手掛かりを誰でも知れたりする問題が生じます。
そのため、職員だけが確認できる記録へ残し、掲示内容と分けました。図でも、照合用の記録を生徒向けの掲示へ流す線は描きません。
6文目は、資料Cの時間条件を試行の点検項目にした文です。 追加作業を実際に測り、15分を超える運用なら更新回数や記録方法を調整します。
計測するのは一覧の記入だけでなく、掲示の更新や申出用紙の確認など、提案で増えた作業の合計です。既存の保管・返却の時間と区別し、確認作業だけを計測から外さないようにします。
「一日一回だから必ず15分以内」とは書けません。負担が大きければ、項目を減らすなどして再び測り、条件内で続けられるかを確かめます。
7文目は、結果を比べる条件と、次に直す点を示しています。 月末までの日数は預かった日によって異なるので、単に月ごとの返却数だけを比べると、返却を待つ期間の違いも混ざります。
そこで、預かってから同じ日数が経った物同士を比べます。資料Aの月末の20点という数だけでは、この比較はできません。
試行では管理番号ごとに受付日と返却日を残し、記録がある物について経過日数をそろえて確認します。物の種類などの違いもあるため、返却状況が変わったことだけで、この案の効果と決め付けないようにしましょう。
この案は、窓口の開く時間を変えていません。 掲示を見ても受け取りに行けない人が残るなら、その理由を聞き、受け取り方も見直す必要があります。資料Bの声のどこまでに対応できたかを確かめてください。
別の仕組みを提案しても、同じ条件で点検します。 例えば、紙の分類別一覧に加えて校内の閲覧手段を用意する場合も、名前を公開せず、紙の経路を残し、追加負担と返却までの照合を説明してください。
図にある動作を、文章でも説明できるかを最後に確認しましょう。文章にない確認や公開を、図だけへ追加しないようにします。



図の④と⑤を見て、「何が、誰から誰へ渡るか」を説明してみてください。申出用紙で伝える情報と、職員が保管する物を分けて追うと、返却までに必要な確認を見直せます。
提案の内容は考えられても文章と図の対応を整理しにくい場合は、問題発見・問題解決を答案へつなげる確認も活用してください。
予想問題と過去問を使い分ける2つの場面


短い設問で苦手な作業を確かめ、実際の過去問で全体を解く練習へつなげます。
なぜなら、今回の3題だけでは、受験する学部の資料量や全問の条件を経験できないからです。題材を当てることより、初見の資料で何ができたかを確かめてください。
①:設問ごとの練習には予想問題を使う
自分の答案で止まった作業に合わせて、1題を選びます。
なぜなら、比較の軸で迷う人と、数字から判断するところで迷う人では、次に確かめる作業が異なるからです。
- 共通点と相違点が混ざるなら、問題1でA・Bの根拠と自分の文を対応させる。
- 数字は計算できても結論が飛ぶなら、問題2で計算と判断の間の理由を確認する。
- 提案は書けても図がつながらないなら、問題3で担当者・物・情報を区別する。
解答を見る前の初稿を残すことが大切です。解説を読んだ後の文章だけでは、最初にどこで迷ったかを見失いやすくなります。
答案の余白には、「Bの条件を落とした」「追加確認が書けなかった」など、一つの課題を残しましょう。その課題を今週の練習に入れる方法は、小論文の週間計画を組む手順で確認できます。
②:本番全体の演習には受験学部の過去問を使う
受験する学部ごとに、実際の過去問を全問解く練習も進めましょう。
なぜなら、要約・図示・提案などの要求は、年度や設問によって変わるからです。今回の200字・300字・400字を、本番の字数条件として覚えないようにしてください。
例えば、2026年度の総合政策学部問1は、複数資料の違いや特徴が伝わる要約を求めています。一方、同年度の環境情報学部問1では、文章の短い要約に加え、選んだ文章の内容を図で示す作業があります。
原問題は、慶應義塾大学公式の2026年度総合政策学部小論文と、2026年度環境情報学部小論文から確認できます。
形式を確かめたら、直近3年分を出発点に、できれば5年分へ広げるのが当塾の方針です。対象を選ぶ際は、学部・年度別の過去問と解答例を活用してください。
全体を解くときは、本番の時間配分と練習方法を参考に、読む・考える・書く時間も記録します。
対策全体の進め方から整理したい方は、親記事のSFC小論文対策ガイドをご覧ください。
慶應SFC小論文の演習を支える当塾の指導2つ


解答例を読んでも自分の答案の課題を判断しにくい方は、当塾へご相談ください。
なぜなら、資料を理解したつもりでも、答案の中では条件や根拠とのずれが残ることがあるからです。
講義で必要な知識と考え方を補い、塾長の直接添削で、直す箇所とその理由を確かめられます。数字から言いすぎていないか、図の流れが抜けていないかを、問題と答案で見比べる必要があります。
①:講義で課題に合う知識と考え方を補う
知識の学習と、答案を書く練習を組み合わせます。
なぜなら、用語を知っていても、設問に合わせて資料を選び、理由をつなげる練習が必要だからです。
当塾の講義動画は全65本です。小論文の基本、SFCの過去問対策、SFCの本質理解、アイデア創出を扱っています。
例えば、比較で迷う場合は主張と条件を分ける考え方を、提案で止まる場合は問題の捉え方や案を具体化する考え方を学び、自分の答案で使えるかを確かめます。
学んだ内容を使って、どの文を補うかまで考えることが、動画視聴を演習につなげるポイントです。講義の内容と受講方法は、SFC特化コースの講義・添削・受講プランで確認できます。
②:塾長の直接添削で条件と根拠のずれを確かめる
当塾では、塾長・後川慶一が答案を直接確認し、直す箇所と理由を具体的に伝えます。
なぜなら、正誤だけを知るより、どの条件や資料の読み取りから直すのかが分かると、自分の答案を確かめやすくなるからです。
例えば、割合を使う答案なら、式を直す必要があるのか、計算は合っていても導入判断の理由が抜けているのかを分けて確認します。
仕組みを提案する答案なら、紙の掲示から申し出、職員の照合までが、文章と図でつながるかを見ます。相談するときは、「この文を支える資料はどこか」「この線は何を伝えるか」と、迷った箇所を一つ示してください。
添削で指摘された部分を補って、自分の答案を確認し直します。その上で、新たに得た視点を次の答案に活かしていきます。
3プランともチャット・メールで質問や相談ができ、添削回数と個別授業の範囲が異なります。
- ミニマム:添削は月2回。講義と添削を使いながら、自分で演習を進める。
- スタンダード:添削は月3回。約50分の1on1オンライン授業は月1回で、勉強方法・進度の確認と計画立案にも対応する。
- プレミアム:添削は月4回。約50分の1on1オンライン授業は月3回で、勉強方法・進度の確認と計画立案にも対応する。
自分の答案についての質問を、文章で整理して相談したいのか、個別授業でも考え方を確認したいのか。今の課題に合わせてプランを選びましょう。
指導の進め方は当塾の講義と塾長の直接添削、担当講師については塾長・後川慶一の経歴と指導方針で紹介しています。
慶應SFC小論文の予想問題でよくある質問


問題を使う順序や、解答例と違う結論になった場合の考え方をまとめます。自分の答案を点検する際の疑問に合わせて確認してください。
【まとめ】慶應SFC小論文の予想問題で条件と根拠を確かめよう


まず1題を書き、設問の要求と資料の根拠に照らして、自分の答案を確かめましょう。
なぜなら、解答例を読むだけでは、自分がどの条件を落とし、どの判断で迷うかまでは見えにくいからです。
この記事のまとめ
- 3題の使い方:比較・データ検討・仕組みの提案から、自分の課題に合う1題を選ぶ。
- 答案の点検:資料の具体的な箇所と、自分の文・図を対応させる。
- 次の練習:不足を補って答案を確認し、得た視点を実際の過去問へ活かす。
自分の答案のどこを直すべきか迷う方は、当塾へご相談ください。講義で知識と考え方を補い、塾長の直接添削で修正する箇所と理由を確かめていきます。
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塾長・後川慶一が直接担当
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