受験生SFCの小論文は何分の試験ですか?
資料を読んでいたら、書く時間がなくなりそうで心配です。
2026年度の慶應SFC小論文は、総合政策学部・環境情報学部とも120分です。時間内に書き切るには、読む時間と書く時間を分けて練習しましょう。
120分には、資料を読み始めてから、文章や図の答案を仕上げるまでの全作業が含まれるからです。
2026年度の総合政策学部は、三問の指定上限を合わせると2,000字。環境情報学部は、文章の指定上限合計1,500字に加え、三つの図を描く設問もありました。
ただし、配分表を覚えるだけでは対策は十分ではありません。複数の資料の違いを短くまとめたり、資料の内容を図にしたりする力も必要です。
自分がどの作業で遅れるかを確かめ、SFCの問題に合った練習と添削で改善していきましょう。
急いで確認したい方は、次の項目から読めます。
※試験時間・出題例は2026年度の情報です。2027年度を受験する方は、大学公式の一般選抜要項で、その年度の時間割も確認してください。
この記事の要点
- 2026年度は両学部とも120分。資料を読む・考える・文章や図で答える時間をすべて含みます。
- 字数と図示の条件は、年度・学部ごとに確認します。2026年度総合政策は上限合計2,000字、環境情報は文章の上限合計1,500字と三つの図示です。
- 時間配分は、演習の実測から調整します。時間不足の原因を直す練習と、添削・書き直しを組み合わせましょう。
2026年度SFC小論文の試験時間と文字数


まずは、試験時間と「何を書くか」を一緒に確認しましょう。同じ120分でも、要約・論述・図示では必要な作業が違うからです。
2026年度は、次のような出題でした。表の字数は指定された上限で、必ずその字数まで埋めるという意味ではありません。
| 学部 | 設問別の指定字数 | 図示 |
|---|---|---|
| 総合政策学部 | 問1:800字以内/問2・問3:各600字以内。上限合計2,000字 | 三問とも文章で解答 |
| 環境情報学部 | 問1(1):60字以内×5/問2(1):400字以内/問2(2):800字以内。文章の上限合計1,500字 | 問1(2)で三つの図。問2(2)は800字枠内に任意の補助図を入れられる |
試験時間は両学部120分、読む時間や図を描く時間も含む
2026年度の小論文は、両学部とも13時20分〜15時20分の120分でした。資料を読んだ後に、別途120分の執筆時間があるわけではありません。
環境情報学部のように図示が求められた場合は、図を考えて描く時間も120分の中に含まれます。
過去問を解くときは、読み始めから時間を測ってください。文章を書き始めてから測ると、本番に必要な時間が分からなくなります。
時間割は、2026年度一般選抜要項の12〜13ページに記載されています。
2026年度総合政策学部は800字・600字・600字以内
2026年度総合政策学部の指定上限は、三問合わせて2,000字です。一つのテーマについて自由に2,000字を書く試験ではなく、それぞれの問いに答える必要があります。
設問の内容を短く整理すると、次のとおりです。
- 問1・800字以内:資料1〜4に書かれた知識人の役割や批判を、資料の違いと特徴が分かるように要約する。
- 問2・600字以内:資料5の福澤諭吉の考え方を踏まえ、現代の社会課題を一つ選び、その内容と重要性を述べる。
- 問3・600字以内:資料6などを踏まえ、SFCでの学びを通じて問2の課題にどう向き合うかを述べる。
最初に三問を見ておけば、問2で選ぶ課題が問3にも関わると分かります。字数だけでなく、問い同士のつながりも確認してから取り組みましょう。
設問の原文は、2026年度総合政策学部の小論文問題冊子5ページで確認できます。
2026年度環境情報学部は文章が計1,500字以内、図示が三つ
2026年度環境情報学部は、短い要約と二つの論述に加え、三つの図を作る出題でした。文章の指定上限合計が1,500字でも、書く作業だけで終わる試験ではありません。
- 問1(1):文章A〜Eそれぞれのメッセージを、1文または2文・60字以内でまとめる。五つで上限合計300字。
- 問1(2):A〜Eから三つを選び、それぞれの内容が分かる図を作る。
- 問2(1):自分が特に重要だと考える問題を一つ選び、その所在や本質を400字以内で分析する。
- 問2(2):挑戦的かつ具体的な解決策と、SFCで学んだ自分がその実現にどう貢献するかを800字以内で述べる。
問2(2)では、説明を助ける絵や図を100字相当以内の領域に入れることもできます。これは800字の枠内で使うもので、800字にさらに100字を足せるわけではありません。
短い要約にも、何を残して何を省くかを考える時間がかかります。図示も含め、取り組む年度の設問から作業量を見積もってください。
原文は、2026年度環境情報学部の小論文問題冊子4ページにあります。別の年度を探す方は、学部・年度別の過去問一覧をご覧ください。
SFC小論文で時間が足りなくなる三つの理由


時間が足りないときは、遅れた作業から原因を探しましょう。資料を読む段階で止まる人と、書き始めてから迷う人では、練習することが違います。
ここでは、過去問を振り返るときの三つの観点を紹介します。
資料を読むだけで時間を使い切ってしまう



資料を全部読んでから設問を考えると、いつも時間が足りません。読む順番や、メモの取り方も変えたほうがいいですか?
資料を読み切ることだけを目標にせず、何を答えるために読むかを先に確かめましょう。
設問との関係を整理しないまま読むと、書く段階でもう一度必要な箇所を探すことになるからです。
例えば、2026年度総合政策の問1では、資料1〜4の違いと特徴を示す必要があります。「どの資料も知識人について書いている」とまとめるだけでは、比較に使う材料が足りません。
資料ごとに、中心となる主張と、他の資料と違う点を短くメモしてみてください。必要な箇所を読み返すことはあっても、どこを確かめるかが見えるようになります。
書き始めてから考え直し、答案を何度も書き直してしまう
清書する前に、答えの骨組みを決めておきましょう。書きながら主張や根拠を探すと、途中で大きく消し直すことになりやすいからです。
例えば、解決策を書き進めた後に、「そもそも、なぜこの問題が起こるのか」を説明できていないと気付く場面です。
思い付いた提案を並べるだけでは、問題とのつながりが伝わりません。
下書きでは、まず次の三つを短く書いてみてください。
- 問いに対する、自分の答え。
- その答えを支える資料や理由。
- 読み手に伝える順番。
文章の言い回しまで全部作る必要はありません。何をどの順番で説明するかを決めてから、解答欄へ書き始める練習をしましょう。
手書きや作図にかかる時間を見込めていない
文章と図を仕上げる時間も、先に見込んでおく必要があります。資料の内容が理解できても、解答欄へ書く時間が残っていなければ完成しません。
2026年度環境情報の問1(2)では、三つの図示が必要でした。長い論述にだけ時間を割り振ると、図を描き始める前に残り時間が少なくなるかもしれません。
次の作業を、ひとまとめにしないことが大切です。
- 考えた内容を、手書きの文章にする。
- 図に入れる要素と、その関係を決める。
- 解答欄に図を描き、必要な文字を添える。
自分は何に時間がかかるのか、一度測ってみましょう。字を速く書く練習だけが、時間不足の解決策ではありません。
120分の時間配分を決め、自分に合わせて調整する


時間配分は、まず仮に決めて試し、自分の演習結果から直していきます。年度の設問と、あなたが各作業にかかる時間によって、必要な配分が変わるからです。
以下では、2026年度の120分を使った練習例から説明します。大学が指定する配分や、誰にでも最適な配分ではありません。
最初に全設問を読み、字数や図示の条件を確認する
最初に全設問を見て、必要な作業を確認してください。資料の読み方や、先に決めておく内容が、問いによって違うからです。
例えば、2026年度総合政策の問3は、問2で選んだ課題を引き継ぎます。問2を書き終えてから初めて問3を見ると、そこで考え直すことにもなりかねません。
問題冊子では、次を確認しましょう。
- どの資料を使うか。
- 何字以内で答えるか。
- 文章を書くのか、図を描くのか。
- どの欄に答えや資料の記号を記入するか。
確認が済んだら、それぞれの作業の終了予定を決めて取り組みます。
まずは120分の時間配分例を試してみる
最初の一回は、次の配分を練習の出発点にしてみてください。作業の区切りがあれば、どこで予定から遅れたかを振り返れます。
- 設問確認:5分。全設問の条件と、使う資料を確かめる。
- 資料読解:35分。要点と資料同士の関係を整理する。
- 構成:15分。各問の答え・根拠・説明の順番を決める。
- 文章・図の解答:55分。解答欄へ文章を書き、必要な図を描く。
- 見直し:10分。指定条件と、答えの抜け・記入漏れを確かめる。


読解と構成を合わせた終了目安は、開始から55分です。110分を目安に解答を終え、残り10分を見直しに使います。
読解中に構成を考えたり、構成中に資料を確かめ直したりすることもあります。工程を完全に切り離す必要はありません。
この数字は、覚えて守る正解ではなく、自分に合う配分を探すための練習例です。予定どおりに進まなかった作業と、その理由を残してください。
手書きと作図にかかった時間から配分を直す
実測を見て、配分を変えるだけで足りるか、作業そのものの練習が必要かを分けましょう。必要な解答時間が長いままでは、同じ配分で解いても未完が繰り返されるからです。
例えば、文章と図の解答に65分かかったとします。先ほどの55分という予定に対して、10分長くかかっています。
次の順番で振り返ってみてください。
- どこで10分多く使ったか、メモと答案を見返す。
- 読解や構成に使った時間を見直し、解答へ回せる時間があるか確かめる。
- 回せる時間がなければ、迷って手が止まる作業や、図の描き直しを減らす練習をする。
合計120分は変わりません。指定された作業を省いて帳尻を合わせず、次の演習で変えることを一つ決めるところまで進めましょう。
総合政策学部の2026年度問題では三問のつながりを押さえる
2026年度総合政策では、問2と問3で扱う課題をつなげて考えます。問3は、問2で取り上げた課題にSFCでの学びを通じてどう向き合うかを問うているからです。
問2の課題を選ぶときは、次の問で何を書くかも確かめておきましょう。
- 問1では、資料1〜4の違いを比較する。
- 問2では、資料5を踏まえて現代の課題と重要性を述べる。
- 問3では、その課題への向き合い方を、資料6やSFCの学びと結び付ける。
各問の骨組みを見比べてから清書すると、問ごとの役割を整理できます。800字と600字の比率を、そのまま時間や配点の比率にしないでください。
資料の読み取りと実際の答案は、総合政策2026年度の問2・問3の解説でも確認できます。
環境情報学部の2026年度問題では要約と作図の時間も取る
2026年度環境情報では、短い要約と三つの図示にも時間を割り当てます。字数が少なくても、資料の要点や関係を考える作業は残るからです。
問1(2)は、文章A〜Eのうち三つを選び、それぞれの内容が分かる図を作る設問です。人間・生物・環境・情報など、文章に登場する要素の相互作用を意識するよう求められています。


例えば、登場する言葉を丸で囲んで並べても、それだけでは「何が何にどう関わるか」は伝わりません。資料の内容から、図に入れる要素と関係を考える必要があります。
図をきれいに仕上げることばかりに時間を使わず、資料の内容が図から読み取れるかを確かめましょう。図を考える時間と、実際に描く時間も記録しておくと、次の配分を見直せます。



図を何度も描き直してしまうなら、先に「入れる要素」と「その関係」をメモしてみてください。
描き始める前に考えを整理する練習も、時間対策になります。
何をどこまで書き、図にするかは、環境情報2026年度の解答例と根拠の解説で確認してください。
時間内に書き切る力を伸ばすSFC小論文の練習法


過去問は、時間を測って終わりにせず、遅れた作業と答案の内容を見直しましょう。同じ解き方で繰り返すだけでは、時間不足の原因が残ってしまうからです。
ここからは、演習後に何を残し、次にどう練習するかを説明します。
120分でいったん区切り、どこで時間を使ったか記録する
2026年度の問題を本番形式で練習するときは、120分時点の答案を残してください。完成後の答案だけでは、制限時間内にどこまで書けたかが分からなくなるからです。
途中なら、その時点で写真を撮るか、コピーを取っておきます。続きを書く場合は、別紙を使うなどして、時間内に書いた部分と区別しましょう。
作業時間は、次のような表に記録できます。空欄には、あなた自身の演習結果を入れてください。
| 作業 | 予定した時間 | 実際にかかった時間 | 予定とずれた理由 |
|---|---|---|---|
| 設問確認 | __分 | __分 | ____ |
| 資料読解 | __分 | __分 | ____ |
| 構成 | __分 | __分 | ____ |
| 文章・図の解答 | __分 | __分 | ____ |
| 見直し | __分 | __分 | ____ |
時間の表と合わせて、次の情報も控えてください。条件をそろえて振り返るために必要な情報です。
- 取り組んだ年度と学部。
- 初めて解く問題か、解き直しの問題か。
- 120分で未完成だった箇所。
練習用紙が必要なら、学部別の練習用PDFを使えます。A4での印刷方法も別に案内しています。
読む・考える・書くのうち、遅れた作業を練習する
次の練習では、遅れた原因を一つ選んで直しましょう。「もっと速く解く」という目標だけでは、何を変えるかが決まらないからです。
例えば、次のように練習を分けられます。
- 資料の比較で迷った場合:資料ごとの主張と違いを短くメモし、比較に使える材料をそろえる。
- 構成で迷った場合:問いへの答えと根拠を箇条書きにして、説明の順番を決める。
- 筆記・作図で遅れた場合:考えが止まった箇所や、消して描き直した箇所を確かめ、骨組みを決めてから書く・描く練習をする。
「読むのが遅い」と思っていても、実際にはどの資料を使うか迷っているかもしれません。記録と答案を見比べ、次回変える行動を一つ決めてください。
答案の組み立て方から確認したい方は、構成メモを作る具体例も参考にしてください。



速く字を書く練習だけではないんですね。
まずは、資料の比較で迷った時間を減らせるように、メモの取り方を見直してみます。
添削後に書き直し、別の問題でも120分で確かめる
添削で見つかった課題を直し、別の問題でも時間内に答えられるか確かめましょう。
同じ問題の解き直しには記憶の助けがあるため、速くなっただけでは初めての問題への対応力は判断できません。
例えば、解決策が問題の原因に対応していないと指摘されたなら、文章表現だけでなく、原因の捉え方と提案のつながりから書き直します。
その後、別の問題で同じ点を確かめます。毎回、次の流れで振り返ってみてください。
- 時間を測る。120分時点の答案と、作業時間を残す。
- 原因別に練習。遅れた作業を一つ選んで取り組む。
- 添削・書き直し。直す箇所と理由を確かめ、答案を改善する。
- 別の問題で確認。初めての問題でも、時間を測って試す。


目指すのは、速く用紙を埋めることではなく、時間内にSFCの問いへ答えることです。時間の記録と答案を両方見直し、内容も改善していきましょう。
試験120分の配分に加えて、普段の学習を続ける週間計画も用意すると、過去問と復習の時間を確保しやすくなります。
SFC特化コースで資料の読み方と答案の組み立て方を学ぶ


時間を測る練習に、SFC専用の講義と添削を組み合わせましょう。配分を工夫しても、資料の捉え方や、問題と解決策のつながりがずれたままでは、答案の内容は改善しきれないからです。
2027年度の公表配点でも、小論文は200点。選択する教科の200点と合わせた、合計400点の半分を占めます。
英語や数学などの対策と並行して、小論文も得点源にするための練習を進めたいところです。
配点は、2027年度一般選抜の試験教科・科目・配点で確認できます。
SFC専用の講義で資料と設問への取り組み方を学ぶ
当塾のSFC特化コースでは、資料の読み方から、論点を見つけて答案へ展開する考え方まで講義で学びます。
文章の言い回しを直すだけでは、SFCで求められる作業への対策が残るからです。
例えば、2026年度の問題でも、学部によって必要な作業は異なります。総合政策では複数資料の違いを比較して要約し、環境情報では短い要約に加えて内容を図に表します。
一般的な小論文の型を覚えるだけで済ませず、SFCの資料と設問に沿って、何を考えて答えに使うかを学ぶ必要があります。講義で考え方を学び、自分の答案で試していきましょう。
塾長・後川慶一の添削で直す箇所と理由を確かめる
当塾では、塾長の後川慶一が答案を読み、直す箇所とその理由を具体的に伝えます。一人で書き終えた答案にも、自分では気付きにくいずれが残ることがあるからです。
添削では、例えば次のような点を確かめます。
- 資料の内容と、自分の主張がつながっているか。
- 問われた課題の内容や重要性を、具体的に説明できているか。
- 問題の原因に対して、解決策が対応しているか。
直す場所が分かれば、書き直しで何を変えるかも明確になります。添削を受けっぱなしにせず、もう一度自分で答案を組み立てるところまで進めてください。



書き終えた答案は、設問と見比べてみましょう。
「何を書いたか」だけでなく、「求められたことに答えているか」を確認します。
添削で指摘された箇所は、なぜ直すのかを理解して書き直してください。
講義と添削を使って対策したい方は、SFC特化コースの講義・添削の内容をご確認ください。個別授業や学習相談も希望する場合は、プランごとの提供範囲を確認できます。
SFC小論文の時間・文字数についてよくある質問


時間を測って練習すると、字数や途中で終わった答案についても迷うことがあります。設問の条件と、練習の目的を分けて確認しましょう。
【まとめ】120分の使い方を見直し、答案の質を高めよう


SFC小論文の時間対策は、取り組む年度・学部の設問を確認し、自分の作業時間を測るところから始めましょう。
字数だけでは、資料を読む時間や、図を考えて描く時間までは見積もれないからです。
- 2026年度は両学部120分。字数と図示の条件は、年度・学部ごとに確認する。
- 仮配分を試し、遅れた作業と理由を記録して、自分に合わせて直す。
- SFCの問題に沿う添削と書き直しで、速さと答案の内容を一緒に改善する。
読解や構成で迷う箇所が分かれば、次に練習することも具体的になります。当塾のSFC特化コースでは、専用講義と塾長の添削を通して、資料の捉え方や答案の組み立て方を学べます。
読解や構成の基礎から補いたい場合は、今の力に合わせた4段階の練習方法を参考にしてください。身近なテーマの短い論述から、資料を使う問題、SFCの過去問へ進めます。
あなたの答案で、次に直すべき点をはっきりさせましょう。小論文200点を得点源にするために、講義と添削の使い方を確認してみてください。
湘南藤沢小論文アカデミーSFC特化コース
「読む力」を、「書く力」に変える。
慶應SFC卒、指導歴20年の塾長がパーソナル指導で受験まで伴走します。
塾長・後川慶一が直接担当
学び方から、答案の改善まで。













