執筆・専門家監修


後川慶一
湘南藤沢小論文アカデミー 塾長
慶應義塾大学総合政策学部卒業、京都大学大学院教育学研究科修士課程修了。SFC両学部に現役でW合格し、小論文を20年以上指導。幅広い教育現場で延べ800名以上の学習を支援してきました。
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受験生総合政策と環境情報の過去問や解答例を、年度別に探したいです。どの資料を見ればよいですか?
慶應SFC小論文の過去問は、大学公式のPDFや赤本で入手できます。この記事では、2026〜2022年度の5年分について、問題の入手先を総合政策・環境情報の学部別にまとめました。
2026年度の総合政策の論述例と、環境情報の図示例もご紹介します。設問の条件と資料のどこを読み、どう答案へつなげたのかを解説するのでご安心ください。
年度・学部を選ぶと、各設問の解答例と詳しい解説を読めます。
解説するのは、SFC両学部に現役で合格し、小論文を20年以上指導する塾長・後川慶一です。
この記事を読めば、必要な問題をそろえ、自分の答案と解答例のどこを比べればよいかを整理できます。
解答例の言葉を覚えるのではなく、答えを導く考え方を次の演習に活かしていきましょう。
まずは、学部別・年度別の過去問一覧から、取り組みたい問題を選んでみてください。


受験する学部の表から、取り組む年度の問題を開いてください。
2026〜2022年度の直近5年分を、学部別にまとめました。
2026・2025年度は大学公式の問題PDF、2024〜2022年度は東進の過去問データベース(無料・要会員登録)や赤本の収録情報へ案内しています。
「—」は、この一覧から案内する資料がない欄です。
| 年度 | 問題・入手先 | 大学公式の出題意図 | 当塾の解答例・解説 |
|---|---|---|---|
| 2026年度 | 大学公式の問題PDF | 大学公式の出題意図 | 問1〜問3の解答例・解説 このページの問2論述例 |
| 2025年度 | 大学公式の問題PDF | — | 問1〜問3の解答例・解説 |
| 2024年度 | 東進で閲覧(無料・要会員登録) 赤本2027年版の収録情報(書籍・有料) | — | — |
| 2023年度 | 東進で閲覧(無料・要会員登録) 赤本2027年版の収録情報(書籍・有料) | — | — |
| 2022年度 | 東進で閲覧(無料・要会員登録) 赤本2027年版の収録情報(書籍・有料) | — | — |
2026年度の公式PDFには、資料の一部が省略されています。赤本2027年版も、2026年度小論文の資料2を省略すると案内しています。
必要な資料の有無を確認してから演習してください。
2024〜2022年度の問題を用意するときは、『慶應義塾大学(総合政策学部)2027年版』の収録情報(書籍・有料)をご確認ください。赤本の選び方は総合政策学部の赤本の収録年度と使い方で説明しています。
| 年度 | 問題・入手先 | 大学公式の出題意図 | 当塾の解答例・解説 |
|---|---|---|---|
| 2026年度 | 大学公式の問題PDF | 大学公式の出題意図 | 問1・問2の全小問の解答例・解説 このページの文章Aの図示抜粋 |
| 2025年度 | 大学公式の問題PDF | — | 問1・問2の全小問の解答例・解説 |
| 2024年度 | 東進で閲覧(無料・要会員登録) 赤本2027年版の収録情報(書籍・有料) | — | — |
| 2023年度 | 東進で閲覧(無料・要会員登録) 赤本2027年版の収録情報(書籍・有料) | — | — |
| 2022年度 | 東進で閲覧(無料・要会員登録) 赤本2027年版の収録情報(書籍・有料) | — | — |
このページの2026年度の図示例は、問1(2)のうち文章Aの一図の抜粋です。問1(2)全体の完成答案ではありません。
2024〜2022年度の問題を用意するときは、『慶應義塾大学(環境情報学部)2027年版』の収録情報(書籍・有料)をご確認ください。教材の詳しい説明は環境情報学部の赤本の収録情報と使い方へどうぞ。
東進の過去問データベースでは、総合政策・環境情報の2026〜2022年度の小論文を無料で閲覧できます。
東進WEB会員への無料登録に加え、過去問データベースの利用登録が必要です。取り組む学部・年度を選び、必要な資料がそろっているか確認してから演習してください。



初めて解く年度では、答えを見る前に「どの設問で、何に迷ったか」を残しておきましょう。資料を読めなかったのか、答える内容が決まらなかったのかで、後から確かめる箇所が変わります。


問題・出題意図・答案例は、それぞれの役割に合わせて使い分けましょう。
なぜなら、設問の条件を知る資料と、大学が問いたい力を知る資料、答え方を考える例は、同じものではないからです。


まず問題冊子で、何を、どの資料を使い、どの形式で答えるかを確認します。
なぜなら、第三者の解説だけを読むと、字数や資料の指定、文章と図の使い分けを見落とすおそれがあるからです。
例えば、2026年度環境情報の問1(2)は、A〜Eの三文章を選び、それぞれを図示する設問です。三文章をまとめた一つの図を作る指示ではありません。
用紙も必要な方は、小論文の解答用紙の入手・印刷方法をご覧ください。公式問題は大学の原典へリンクしています。
2026年度のSFC小論文では、大学の公表資料を「出題意図」として読みましょう。
大学の案内ページは「出題意図および解答例」という名称ですが、総合政策・環境情報の当該PDFは、設問で問う内容や力を説明する資料です。完成した論述答案や図とは区別してください。


問2では、福澤諭吉が社会の課題をどう捉えたかを理解し、それを参考に、現在の社会課題と重要性を論じる力を問うと説明されています。


問1(2)は、選んだ文章が示す内容を、模式図や概略図として表す力を確認する設問です。図の整い方だけに注目せず、文章の内容を表せているかを見ます。
大学が示す評価情報を詳しく確かめたい方は、設問ごとの出題意図と評価される力へ進んでください。
当塾の解答例は、設問の条件と資料に基づく答え方の一例として読んでください。
なぜなら、答案の言葉を覚えるだけでは、別の設問で必要な根拠を選び、説明を組み立てられるとは限らないからです。
次の章では、論述のどの文が資料理解に当たるか、図のどの線が文章の内容を表すかを対応させます。大学公式の解答例や、唯一の正解として示すものではありません。



自分と違う意見を読んだら、結論の違いだけで判断しないでください。「どの条件へ答え、どの根拠で支えているか」を一組ずつ指してみましょう。


設問の条件、資料の根拠、答案の該当箇所を同じ問題で追ってみましょう。
なぜなら、出来上がった文章や図だけでは、どの情報を選んで答えにしたのかが見えにくいからです。
以下は、大学公式の実設問をもとに、本記事の説明用に当塾が作成した答案例です。対象は総合政策の問2と、環境情報の問1(2)の一図抜粋で、年度全問の解答ではありません。
問2では、現代の社会課題だけでなく、資料5を読んだ説明にも答える必要があります。
なぜなら、福澤の社会の捉え方と訴えを論じたうえで、現代の課題とその重要性を述べるよう求められているからです。


原文は大学公式の2026年度総合政策学部小論文・冊子5ページで確認できます。問3は問2で論じた課題を受ける別の設問です。
ここでは問2の答案だけを扱います。
これらは資料5の要点です。以下で地域の移動手段を取り上げる部分は、この考え方を手掛かりにした当塾の現代への適用であり、福澤が地域交通を論じたという意味ではありません。
福澤は、西洋との接触によって文明の隔たりを知った日本人が、制度の変革後も進歩を求めて動揺する社会を捉えている。彼は、その変化を単なる混乱として退けず、文明へ進もうとする動きと見る。そして、世論や目先の私益に従うのではなく、歴史と将来を見渡して異なる意見を交わし、人間の知性と徳性を進めるよう訴えた。
これを踏まえ、私は、地域で移動手段を確保しにくい人の生活機会が狭まる問題を重視する。自家用車を運転できず、公共交通も使いにくい場合、通院や買物、人との交流を自分で選ぶことが難しくなる。移動の問題は、目的地へ着くまでの不便だけではない。
この課題が重要なのは、移動の条件が、健康を保つことや地域で人と関わることなど、生活の基盤を左右するからだ。交通の採算や現在運転できる人の便利さだけで判断すれば、利用できない人の機会を見落とす。将来自分も運転できなくなる可能性を含め、立場や世代を越えて考える必要がある。人が暮らしを選び、他者と関わって力を発揮できる条件を整えることは、物質的な便利さだけでは測れない社会の進歩に関わる。
この答案例は458字です(改行を除く)。原稿用紙では段落冒頭の空欄なども見込み、指定欄に収まるかを確認してください。
| 設問の要求 | 根拠・判断の区分 | 答案の該当箇所 |
|---|---|---|
| 福澤の社会認識と訴え | 資料5の西洋との接触、進歩への欲求、議論と文明の説明 | 第1段落:制度の変化後も続く動きと、議論・知性・徳性への訴え |
| 現代の課題の内容 | 当塾作成例が選んだ現代の課題 | 第2段落:移動手段の不足によって通院・買物・交流の選択が難しくなる問題 |
| 課題が重要な理由 | 資料5の広い立場・将来を見る姿勢を手掛かりにした当塾の判断 | 第3段落:生活の基盤、立場・世代の違い、社会の進歩との関係 |
「課題がある」から「重要だ」へ進む間の説明を入れています。通院や交流の機会、将来の立場の変化を示し、重要性の理由を具体化しました。
地域の移動手段を考える補助資料には、国土交通省「高齢者の移動手段を確保するためのパンフレット」案内も使えます。これは現代課題の背景を補う資料で、入試の指定資料ではありません。


自分の答案でも、資料5の理解、課題の内容、重要な理由に当たる箇所を指してみてください。現代の課題だけで字数を使っていたら、前半の説明が抜けていないかを確認しましょう。



設問の動詞を分けて、答案に印を付けてみましょう。「論じる」「選ぶ」「述べる」のうち、どの作業に当たる文が見つからないか。そこから不足を確かめられます。
この答案の各文が資料5や当塾の判断にどう対応するかは、総合政策2026年度問2の資料根拠と答案の解説で詳しく確認できます。
図示では、言葉を並べるだけでなく、文章に書かれた関係を示しましょう。
なぜなら、問1(2)は文章の内容が分かる図と、要素の相互作用を求めているからです。


以下は文章Aの一図だけを示す抜粋です。問1(2)全体へ答えるには、ほかの二文章についても別の図が必要です。
原文は2026年度環境情報学部小論文・冊子4ページで確認できます。
文章Aは、生きものが広大な環境のすべてを受け取るのではなく、生の持続に必要な情報を知覚・選択し、自分にとって意味のある世界を構築する、と説明しています。これが「環世界」です。
人間では、関心・記憶・意欲・想像力も、場所の意味づけに関わります。また、環世界と生き方は互いに関わりながら変わる、と読み取れます。


上の図では、広大な環境と、個体にとって意味のある環世界を分けています。環世界と生き方の関係は一方向に固定せず、互いに変わる関係として示しました。
| 図の要素・線 | 文章Aの根拠 | 図で示したこと |
|---|---|---|
| 環境→生きもの→環世界 | 生の持続に必要な情報を知覚・選択し、生存環境を構築する説明 | 情報をすべて同じように受け取るのではない |
| 人間の関心・記憶・意欲・想像力→環世界 | 場所の形成に本人の関心や記憶などが関わる説明 | 人間にとっての場所の意味づけを表す |
| 環世界⇄生き方・生きた姿 | 環世界が生きることと歩調を合わせて変わり、環世界が生きた姿を変える説明 | 相互の変化を表す |
自分の図でも、一本ずつ「何が、何に、どう関わるか」を説明し、文章の根拠へ戻ってみましょう。資料にない関係を足していないかも確認してください。
要素と線を決める一般的な考え方は、文章の内容を図にする書き方で説明しています。
文章A以外の図も確認したい方は、環境情報2026年度の3図と全問の詳しい解説をご覧ください。



矢印の意味を説明できないときは、線を増やす前に、元の文章の一文へ戻ってください。単語が二つ出てきたことと、その間に関係が述べられていることは別です。


目的を決めて解き、条件と根拠で比べ、分かった課題を次の答案へつなげましょう。
なぜなら、解答例を読んだことや、解いた年度の数だけでは、自分がどの作業をできるようになったかを確かめられないからです。
当塾では、受験する学部の直近3年分、できれば5年分を練習の目安にしています。
なぜなら、複数年度の資料と要求作業の違いを経験し、別の問題でも同じ弱点が残っていないか確かめられるからです。
ただし、3年・5年は大学が指定する合格条件ではありません。現在できることや残り期間に応じて、取り組む量を調整します。
読む・考える・書く時間を決めるときは、年度の試験時間と文字数と120分の時間配分の組み方を確認してください。
予定へ組み込む時期は本格演習を始める目安へ。資料付き問題で止まる場合も全員が最初からやり直すのではなく、現在の力に合う四段階の練習から課題を選びましょう。
自分の答案と解答例は、意見の一致よりも、条件・資料の読み方・理由のつながりで比べましょう。
なぜなら、結論が同じでも根拠が足りないことがあり、結論が違っても設問に沿って説明できている場合があるからです。



解答例と自分の結論が違いました。間違いだと考えた方がよいですか?
例えば、総合政策2026年度問2では、選んだ社会課題が同じかより、資料5の理解と課題の重要性を説明しているかを確かめます。図示なら、線や配置が同じかより、原文の関係を示しているかを見ます。
違いを一つ選び、問題文と答案の該当箇所を並べてみましょう。文章を組み立てるところで止まる方は、条件の整理から答案を作る5手順を作例で確認してください。
答案を比べて知識の不足が見つかったときは、出題テーマから必要な知識を選ぶ方法も確認してみましょう。
添削で指摘された部分を補って、自分の答案を確認し直します。その上で、新たに得た視点を次の答案に活かしていきます。
なぜなら、指摘の理由を理解し、自分の説明と照合しておくと、次の問題でも同じ見落としを点検できるからです。
必要な箇所の補足・確認と、答案全体を書き直すことは同じではありません。次の問題で使う視点を一つ記録し、実際に使えたかを確認しましょう。





次の問題へ進む前に、「資料と自分の意見を分ける」など、今回得た視点を一つ残しておきましょう。次の答案で使った箇所も示せると、学びがつながったかを確かめやすくなります。
準備から復習までの流れは過去問を解いて復習する手順へ。添削へ出す資料は依頼前にそろえる情報で整理できます。


「自分の答案が設問に答えているか分からない」「例との違いを評価できない」という方は、当塾へご相談ください。
なぜなら、SFCを理解する塾長が設問・資料・あなたの答案を照合し、足りない箇所と直す理由を具体的に伝える指導を受けられるからです。
当塾の65本の講義で、答案の課題に合う知識と考え方を補いましょう。
なぜなら、解答例の形だけをまねるより、資料の読み方や論点・根拠の選び方を学ぶことで、自分の答案に必要な説明を考えやすくなるからです。
講義では、小論文の基本、SFCの過去問対策、本質理解、アイデア創出を扱います。
知識の補充と答案練習を往復し、学んだことを次にどこで使うかまで確かめていきます。
例えば、社会課題の背景を説明できなければ関連知識を補い、知識はあっても理由がつながらなければ、根拠から説明を組み立てる考え方を学びます。
自分の不足に合う内容を選びましょう。
塾長・後川慶一が直接答案を読み、どこを、なぜ直すかを具体的に伝えます。
なぜなら、書いた本人が意図を補って読んでしまうと、条件への答えや根拠の説明が抜けていても気付きにくいことがあるからです。
指摘された不足を補って自分の答案を確認し、新たな視点を次の問題へ活かします。依頼先で確認したい点は設問・資料と答案を照合してもらえる添削先の選び方も参考にしてください。
個別オンライン指導はスタンダード以上で、内容・回数はプランによって異なります。添削・質問・相談の支援範囲も、現在の課題に合わせて確認してください。



相談するときは、「この資料のこの部分を、答案のこの文に使いました」と示してみましょう。どこで判断に迷ったかが伝わると、確かめたい内容を具体的にできます。
指導を担当する塾長・後川慶一の経歴と指導方針をご覧いただけます。講義内容、直接添削、各プランの個別指導は、SFC特化コースの講義・添削・受講プランでご確認ください。


問題をそろえるときや解答例を読むときに、迷いやすい点をまとめました。年度・学部・資料の種類を合わせて確認してください。


受験学部・年度をそろえて問題を選び、解答例の条件と根拠を自分の答案と照合しましょう。
なぜなら、例と表現や結論が似ていても、条件や根拠を落としていれば、問いに答えたことにはならないからです。
次に解く問題は学部別・年度別の過去問一覧から選べます。答案を自分で評価できない方は、当塾へご相談ください。



相談前に完璧な答案を作る必要はありません。解いた問題と今の答案、迷った箇所をそろえて、どこまで考えたかを伝えてください。そこから次に確かめる課題を整理しましょう。
当塾では講義と塾長の直接添削を通して、資料の理解と答案の説明を確認します。無料説明会で、現在の答案の課題と必要な支援をご相談ください。
保護者の方も指導内容をご確認いただけます。
湘南藤沢小論文アカデミーSFC特化コース
「読む力」を、「書く力」に変える。
慶應SFC卒、指導歴20年の塾長がパーソナル指導で受験まで伴走します。
塾長・後川慶一が直接担当
学び方から、答案の改善まで。

